お店にかかってくる営業電話の迎撃戦法

毎日お店にいるといろんな営業マンが訪ねてくる。
コロナ禍では多少減ってはいるが1日3人とかはザラだ。

電話の営業となると本当に数が多い。

しかし、営業さんのレベルがそもそも低いのか、飲食店にレベルの低い営業を回してるのか真偽はわからないが、がっかりすることが多い。

そこで、あなたお店にとって必要な情報を持った営業マンなのかどうか、速やかに判断できるように、また、無駄なく取り次ぎができるようにこの記事を役立てていただきたい。 

本業多忙であるがゆえに、この周知徹底ができておらず、時間と労力をとても無駄にしてしまっている飲食店スタッフがとても多いと思う。 

また、飲食店にサービス、商品を売る営業の方達は、飲食店の人たちがどんな風に感じているのかをもう少し理解していただきたい。

目次

 何も考えてない営業マン

30年ほど飲食店に携わっているが、信じられないことに、30年前も今も一番のピークタイムであろう、昼時の12時頃、夜の19時頃に電話をかけてくる営業マンがいる。 

これは、どう考えてもノルマに追われている、さらにノルマがなければ売れないような案件と考えていい。

もし、素晴らしいサービス・商品だとしても、相手の状況さえ想像できないような人間性か精神状態と考えられる。

そんな人と契約もしたところでいいケアは望めない。 
鼻から断るべきと考える。

2. 興味を持ってもらう為のキーワードで判別する

「経費削減、助成金、無料
」
これらのワードを序盤に使ってくることがほとんどだ。

往々にして、

経費の節約ができるが設備投資をする
助成金の対象になるけど払い出しはある
最初は無料だがのちに課金される

このいずれかのパターンだ。 

中には、それでも飲食店側の利益となることもある。
しかし、圧倒的に飲食店の利益になるようなサービスならば、電話をかけなくても、契約者が続出するようなものであり、こちらから電話するようなものであるはずだ。 
したがって、本当に時間がある時だけ話を聞けばいいであろう。 

僕の場合は、よくよく聞けば、さして得はなかったということがほとんどだった。

 大企業の名を使う業者

第一声で気を引くために、「保健所方からご連絡させていただいています。」 
「この保健所の方」という言葉は会社の方角が保健所の方であるというオチが、一昔前に話題になったことがあるが信じられないことにこの手口はまだ横行している。

TTの関連会社、東京ガスの代理店などなど、しっかり問いただせば嘘はついてないが、大企業の名をセールストークにねじ込む策だ。

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「黒毛和牛100%使用」ハンバーグが
黒毛和牛100%の肉をすこし使っているハンバーグ
というオチにも似てる。

名乗った際の自分の立場を説明する言葉に気をつけて話を聞くべきだ。

関連会社、代理店は特に立場を濁すためだったり、自分だけがこのサービスを勧めてるんではなくて、他の機関、行政、大企業が推進しているんですよ、と思わせる手法だ。 

これらのパターンも、実より評価を高くして、話を聞いてもらえるようにする工夫なのだ。(中には例外もあります。)

予防線の張り方

経営者、店長が営業の電話にでた場合なら、割と話を聞くべき電話か否かの判断は難しくはないと思うが、問題はスタッフが営業マンと対峙した時だ。

なかなか自分一人では判断できない上に、断り方もわからず、かなり話す時間が長くなることが多い。 

そこで従業員に以下のことを徹底しておくべきだ。
・話を聞かずに完全に断る時間帯と、話を聞いて店長に取り次ぐ時間帯を決める
・「おかけ直しください。」なのか
    「必要であればこちらから折り返します 。」なのか
    一切を断ることにするのか
どう対応するかはっきりと指示を出しておく。

飲食店のスタッフは、予約の電話があったり、お店の場所がわからないとの問い合わせがあったあり、業者やスタッフからの電話を取らないといけないことをしっかり想像できる人は営業マンには、いない。
ましてや、忙しい時間帯の電話は、どんな電話であれ、1秒でも早く切りたいこともわからない。 

店長、経営者の名前を知っている人以外は、取り次がないとルールを決める。 
これは、面識のある人、名刺をもらっている人だけに限定するのに有効だ。

ちなみにこの方法の唯一の盲点は、求人の募集広告をみて電話をかけてきた営業マンは、責任者の名前を知っている点だ。 

 数少ない有益な情報を逃さないために

経営者、店長が営業の電話にでた場合なら、割と話を聞くべきか電話か否かの判断は難しくはないと思うが、問題はスタッフが営業マンと対峙した時だ。
なかなか自分一人では判断できない上に、断り方もわからず、かなり話す時間が長くなることが多い。 

そこで従業員に以下のことを徹底しておくべきだ。

 ・話を聞かずに完全に断る時間帯と、話を聞いて店長に取り次ぐ時間帯を決める
 ・おかけ直しください 
       必要であればこちらから折り返します 
        一切を断る
     のいずれか、どう対応するかハッキリと指示を出しておく。

飲食店のスタッフは、予約の電話があったり、お店の場所がわからないとの問い合わせがあったあり、業者やスタッフからの電話を取らないといけないことを想像できる人はほとんどいない。

ましてや、忙しい時間帯の電話は、どんな電話であれ1秒でも早く切りたいこともわからない。 

店長、経営者の名前を知っている人以外は、取り次がないとルールを決めるのも手だ。 
これは、面識のある人、名刺をもらっている人だけに限定するのに有効だ。

ちなみにこの方法の唯一の盲点は、求人の募集広告をみて電話をかけてきた営業マンは、責任者の名前を知っている点だ。 

最低でも、あなたの店で必要な情報とジャンルを決めて、電話に出るスタッフに伝えることが重要だ。

現在、営業の多いジャンルは以下のよう
アルバイトの求人、テイクアウト受注アプリ、デリバリー代行業者、助成金申請代行、ガス・電気代のお得なプラン、ちょっと前だとLEDへの変更 こんなところであろうか?

コロナショックのような有事となると、この中に役立つ情報は確かに埋もれていることもあるし、本物のお得なキャンペーンが用意されていることもある。

スタッフには、「今月は求人だけ検討したいから、その手の営業は連絡先を聞いておいて。」などの具体的な指示をしておいた方がいい。 

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SNSやメアドの利用

今のご時世、ほとんどの店舗がメールやSNSでメッセージを受けれる状態にあるはず。 
もし、必要な情報だと思ったならば確実にそれらを利用した方が得策だ。 

向こうの訪問してきた、連絡してきた時間に突然、説明を聞くことになるのは色々とストレス。

しかし、メールやSNSにリンクや資料を流してもらう事で、興味があり必要なら、こちらから連絡という手筈にすれば、全く問題はない。 
仕事のできる営業マンは、すぐ対応してくれるはずだ。 
スタッフに、メアドの案内、SNSへの送信の案内を周知させるのも有効だと思う。

全ては、タイミングだったりお互いに運だったりするのかもしれないが、用もないのにたびたび店によってくれる営業マンに最終的に救われたことが何度かある。  
 
選挙の時だけ張り切る政治家と何もない普段から活動している政治家と同じような違いなのかもしれない。 

売りたいサービス、商品以外の話もできたり、お金にならないと思っても手間を惜しまない気持ちが時間をかけて信頼となっていくのは、飲食店も営業マンも同じなのでしょう。 

双方に少しでも参考になればと思います。

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